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物本のガイキチ「モナ・リーザ泥棒」【劇薬注意】

 ぬるい本などごめんだ、という方への劇薬小説。

 プロットも描写もオチも想定内で、自分の世界を確認するような読書はいらぬ。頭ガツンとさせられるような期待を込めてページを繰るのだから。フランツ・カフカがいいこと言っている。

要するに私は、読者である我々を大いに刺激するような書物だけを読むべきだと思うのだ。我々の読んでいる本が、頭をぶん殴られたときのように我々を揺り動かし目覚めさせるものでないとしたら、一体全体、何でそんなものをわざわざ読む必要があるというのか?


 そういう期待が行き過ぎると、劇薬小説というジャンルに手を伸ばす。これまでの戦果(戦禍?)は、[劇薬小説レビュー集][劇薬マンガレビュー集]にまとめた。文字通り、読んだことを後悔するほど感情・感覚・感性を、激しく揺さぶる作品ばかりだ。純度100%の恐怖の味や、自分の真ッ黒さを思い知らされる凶悪な奴ばかりで、若い人がうっかり読むと、トラウマ化して残りの人生につきまとうのでご注意を。異論・反論は大募集で、その際カウンターとなる劇薬書を教えて欲しい。

 その後、キッツいのをいくつか読んできたのだが、更新をサボっていたら、良いのを教えてもらう。趣味が微妙に似て異なるので、マイ劇薬リストを強化するのにとても役立つ。三柴ゆよしさん、ありがとうございます!「読むとわりと本気で世界が変わる」という殺し文句に痺れました。
  • P.ハイスミス「世界の終わりの物語」
  • J.コシンスキ「ペインティッド・バード」(旧訳「異端の鳥」)
  • ソニー ラブ・タンシ「一つ半の生命」
  • ブノワ・デュトゥールトゥル「幼女と煙草」
  • マルキ・ド・サド「ソドムの百二十日」
  • 中勘助「犬」
Photo_2 そんな方が「これまで読んだ小説のなかでも十指に入る劇薬。四の五の言わずに読むべし」と断定する、ゲオルク・ハイム「モナ・リーザ泥棒」を読んだ……ああ~これはひどいワきっついワ、正真正銘キ○ガイや。子ども同士の頭をシンバルのように打ちあわせて脳漿まみれになる話や、腐乱死体の解剖を詳細に記述する様や、逃げ場のない船上で擬人化されたペストに追い回されるネタなど、たっぷり愉しむ。

 なかでも表題作の「モナ・リーザ泥棒」は、凶人の狂気に狂喜する。キ○ガイを外から眺める仕様は、(自分が安全でいる限り)なかなか楽しいもの。でも見つかったら…という怖さもつきまとう、モナ・リーザ越しに「見られている」感覚。

 ただこの臭い、もっと強烈なやつがありますぜ旦那、筒井康隆「問題外科」なんていかが。狂気+笑いという笑えない組み合わせをとことん突き詰めると、真っ黒な笑い声が自分の腹から出てくる。最凶(最狂?)なのは、ヴィットコップ「ネクロフィリア」だ。リミッターカットした読書をお約束しよう。

ネクロフィリア ここで描かれるのは「愛」。ただし屍を愛する男の話。彼は屍体にしか性的興奮を覚えず、葬儀に列席しては墓地に通い、屍体を掘り出してきては愛する…その形が分からなくなるまで。日記体で淡々と描かれる"非"日常は、すべて屍体の話題ばかり。どうやって愛して、どんな匂いを放ちつつ、どのように崩れていくかが、観察日記のように綴られている。描写のひとつひとつは強い喚起力に満ちており、読めば酸っぱいモノが込み上げてくる(つづきは[屍体愛好者の憂鬱]をどうぞ。)

 劇薬書のリストはそのうち更新する、(一部の方へ)乞うご期待。

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